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2024.8.23

Vol.3 池田、記念誌制作に携わりました!

今回の登場人物

●社長
代表取締役社長CEO
社長歴40年ほどのベテラン社長
体の7割はコーヒーで占めている気がする

●専務
専務取締役CCO
社歴は一番長く、弊社のデザイナーの巨頭
ゆるキャラさがあって可愛らしい人

●倉石さん
取締役/チーフデザイナー
優しい人
会社に住んでいる気がする
ダーツが得意

●直子さん
プロジェクトマネージャー/チーフエディター
弊社の編集長で裏ボスでもある人
甲殻類が苦手、名探偵コナン好き

●新井さん
チーフディレクター/兼カメラマン
外で動き回ってることが多く、会社にいることが珍しい人
携帯を置き忘れがち

●柳沢さん
アカウントマネージャー/ディレクター
最近は自治体との仕事が多く、県内を飛び回ってる人
もともと制作の仕事をやっていたので、なんでもできちゃう
出社したら、いつも朝ごはんモグモグしてるイメージ

現在とある企業の記念誌を制作しています。
記念誌とは、節目となる年や出来事に記念して作られる書籍のことです。
制作には、1年ほどの時間をかけて完成させるものらしいです。
これほどの時間をかけるのは、制作会社が行う取材・撮影などのほかにも、お客様に原稿を書いていただいたり、資料を集めていただいたりすることが多いからです。
最初にお客様にヒアリングを行ってから、台割※を作成します。それをもとに取材・撮影、原稿集めなどをしていきます。

※台割とは、冊子を作成する際に、どのページにどのような企画が入るか、内容や構成をまとめたものを指します。

記念誌を作る意味

冒頭でお話ししたように、時間をかけて大切に作っていく記念誌ですが、皆さんは記念誌を作る意味って何だと思いますか?

私はこの質問に対して「記念に残すため」と答えました。

この企画のディレクターである柳沢さんは、

「従業員の方一人ひとりがやってきたことは点としていろんな場所にあると思うけど、それを集めたときに改めて自分たちがやってきたことが全体像として見えると思う。そうやって集めたものを社内で共有して残しておくことは会社にとっても従業員の方にとっても、そのご家族にとっても大切なことだと思うんだよね」

と、答えてくださいました。社長は、

「記念誌は過去(今までやってきたこと)を振り返ることだけじゃなくて、次の未来に繋げていくためのものだと思っているよ」

と、なぜ記念に残すのかをお2人に教えていただきました。

座談会(撮影・取材)

「今回私が担当したのは座談会のページの原稿作成と祝賀会のページの誌面構成です。

記念誌の制作にあたって座談会を行いました。この座談会は記念誌の構成に必要な要素の1つです。
座談会とは、数人が特定のテーマについて意見や感想を述べあう場のことです。
最初、座談会のことが分からなくて頭の中で大喜利をイメージしていました。そしたら全然違った(笑)
今回はいつもお世話になっているベテランのライターさんと、入社年数別に3回に分けて座談会を行いました。今の会社に思っていることや、今後の会社をどうしていきたいかなどについて意見交換をしていただきました。普段は聞く機会が少ない、それぞれの立場からの声を聞くことができた貴重な時間でした。業界は違っても重なる部分が多くあり、私にとって気付きのある時間でした。また、ライターさんのことも観察してみました。

\ライターさんのここがすごかった!/

〇話し手の伝えたいことを理解して、(つまりどういうことなのか)要約していたところ
〇話し手の緊張をほぐして、話しを引き出していたところ
〇共感力

臨機応変に対応している姿や話の回し方、意見のまとめ方はとても勉強になりました。

テープ起こしをAIと一緒にやってみた

座談会では音声レコーダーで録音していました。お客様から各回でどのような声が上げられたのか知りたいというご要望があり、音声レコーダーからテープ起こしをして要約する作業をしました。
今回はAIがテープ起こしをお手伝いしてくれました。
これがめちゃくちゃ便利でした! 2時間ある録音を2~3分程度で文字に起こしてくれました。
AIがやってくれた文字起こしと音声レコーダーを聞きながら要約作業をしました。音声レコーダーを聞き取るだけよりも、AIが文字起こししたものを確認しながら要約作業することで時間短縮しつつ、正確に出来ることが分かりました。さりげない言葉も聞き逃さずに文字起こししてくれて‥‥‥すごい。

もう1つ分かったことは、あくまでもAIは「お手伝い」であるということです。一言一句を読み取ることは難しいようで、文字化けしている箇所が結構ありました。現地点では、AIに頼れるところは頼り、お手伝いしてもらうという考えの方が上手く付き合っていけると思いました。

要約作業が終わったところで、柳沢さんに手直ししていただいた後、提出したものと手直ししてもらったものを見比べるためにテキスト比較ツールを活用しました。

提出した要約文と上司からの戻し※がっつり手直しされたのがバレる(笑)

比較ツールを活用したことで手直ししていただいた箇所が明確に分かり、このあとの要約がやりやすくなりました。こういう便利なツールは積極的に活用していきたいです! 

祝賀会のお手伝いもやっちゃいます!

記念誌のコンテンツの1つとして「記念祝賀会」の報告記事を載せることになりました。弊社は、その祝賀会の運営から取材・撮影、原稿制作を行いました。

\記念祝賀会のお手伝いの内容/

司会者の手配、台本作成、カメラやスピーカーの手配、ADの役割

臨場感やドラマチックさが伝わるラフづくり

記念祝賀会の動画をみながらラフを描き、2時間の動画を2本、まるっと記憶するほど見ました(笑)その場の雰囲気や細かいところを読み取ることができれば、ラフを起こしやすいと思います。私はその場にはいなかったので、とにかく動画を見返しました。

とりあえず、一度出来上がったものをチーフエディターの直子さんに見ていただきました。

「出来事を並べていくだけではなくて、もっと臨場感やドラマチックさが伝わるようにするといいよ」と助言をいただきました。

「……ほぉ(むずう~)」

また、「祝賀会は賑やかな会だけど、記念誌に載るページだから高級感があるとイイね」とアドバイスをいただきました。

以前、専務(クリエイティブおじさん)が「駆け出しのころはとにかくマネをした。色々なものを見まくって、とにかくマネをして引き出しをいっぱい作ったよ」と仰っていたので、私も「記念誌 ラフ」と検索して色々な例を見ました。
そしてなんとかラフができました。こちら↓

もう一度見ていただいたら、最初に提出したものより変化があったみたいで、褒められました! 嬉しい~。やったぜ。
このラフをチーフデザイナーの倉石さんに渡し、制作していただきました。
倉石さんから上がってきたモノを直子さんと一緒に確認しました。
その時に「統一感を出すために、見出しは統一した方が見やすいかもよ~」とアドバイスをいただきました。

なるほどな~。
臨場感やドラマチックさを出すことに意識が向いていましたが、どう配置したら受け手が見やすいのかも考えなければいけませんでした。
このあとも、倉石さんと何度も話し合いながら制作を進めていきます。完成が楽しみです☆

道のりはまだまだ長い……!

記念祝賀会や座談会のページのほかにも会社の沿革や年表のページを作りました。それぞれ要素は集まってきているけれど、制作期間中も時間は進むので、行事があったり会社の体制が変わったりして記念誌に入れたい要素が増えていきます。そうすると、やるべきことがどんどん積み重なっていき、先が見えなくなりやすいです。

「先が見えなくなってきたときは、やるべきことをいくつかに切り分けて、要素が揃ったところからどんどん入れていくといいよ。リズム感をもって取り組むことがポイントかも!」 

と、柳沢さんがニコッとしながら教えてくださいました。

\今回、池田がスキルアップしたこと!/

〇座談会を通して、他業界で活躍されている方々の声を聴けたこと
〇テープ起こしと要約のやり方
〇デザイナーに伝わるラフの描き方(苦しみました……)

今回は記念誌についてのお話でした。初めて記念誌制作に携わってみて、池田は3つもスキルアップできました! 
また、周年事業を行うことの大切さを感じました。10年、20年、30年……100年と形や体制は変わっても、存在し続けるというのは言葉では表せられないくらいすごいことだと思います。
さまざまな人の想いが込められている記念誌の制作に、一部でも携われていることが本当にありがたいです。なので! 道のりは長かろうとも……! 誰かの「想いをカタチ」にできるように全力でゴールに向かいたいと思います☆

ここまで読んでいただきありがとうございました! 次回のVol.4もお楽しみに~☆